業務用エアコン選びのポイント

迷った時のエアコン選び方ガイド

いざ、エアコンを購入しようとなった時に、どのエアコンを購入したらいいか分からないという人はたくさんいます。
現在、販売されているエアコンには様々なタイプや機能を備えた製品が揃っているので、迷わずに購入するエアコンが決まる人の方が少ないと思います。
ここでは、順番にエアコンを購入するポイントを見ていきましょう。

エアコンの馬力(能力)

エアコンの馬力(能力)が高いということは、空間を冷やす又は暖めるという能力が高いということを意味します。
このエアコンの馬力(能力)はkWで示され、家庭用は10kWくらいまでですが、業務用は150kWくらいまでとなっており、広い空間で使うなら業務用エアコンということになるでしょう。
(自宅で使うから家庭用エアコンでなければいけないとか、会社等で使うから業務用エアコンでなければいけないということは勿論ありません)
エアコンを選ぶ際には、「エアコンを設置する場所の空間が広い」「人の出入りが頻繁で空間温度の変化が多い」「夏場の空間温度が上がりやすい(人が多い、熱を発する物がたくさんある等)」、そういう場合は馬力(能力)の高いエアコンを選ぶことになってきます。

ランニングコスト

電気代の計算方法

業務用エアコンの電気代の計算は以下の方法で算出することが出来ます。

消費電力(kW)×電力量料金(円/kWh)×使用時間(h)=電気代(円)

電源の種類

エアコンの電源の種類は、家庭用エアコンには単相しかありませんが、業務用エアコンには三相と単相の2種類あります。
単相というのは私たちが日常で使っている家電製品等で使用され、三相は産業用や業務用の電源として使用されています。
この単相と三相ですが電気代に違いがあって、単相は基本料金が安いかわりに使用料金が高くなっており、逆に三相は基本料金が高いかわりに使用料金が安くなっています。
ランニングコストの部分はエアコンの導入にあたって誰しもが気になるポイントだと思いますので、電源を単相のエアコンにするのか三相のエアコンにするのかはエアコンを設置する場所の使用環境から、どちらの方がお得になるかを考えて選択するといいでしょう。

電源の取り方

業務用エアコンの場合、1台の室外機に複数台の室内機を繋いで運転することが可能な場合もありますので(マルチエアコン対応機種に限る)、室内機の複数台導入を考えている場合は検討する価値があるでしょう。
但し、マルチエアコンには以下のようなデメリットもありますので、そちらも合わせて検討材料にしましょう。

【マルチエアコンのデメリット】

・同時に複数台の室内機を運転すると能力がダウンする
・室外機が故障すると全ての室内機が使用不可能になる
・マルチでない場合(室外機1台に対して室内機1台)と比較して電気代がかかる
・マルチエアコンに対応していないメーカーもある

エアコンの付加機能

現在のエアコンには、空間を「冷やす・暖める」というメインの機能以外にも様々な付加機能があります。
メーカーも独自の付加機能で他メーカーとの差別化を図ろうという意図もあるでしょう。
もし、「冷やす・暖める」以外にもこんな機能が欲しいというのがあるのなら、付加機能でエアコンを選んでもいいかもしれません。

脱臭機能

エアコンを使用する空間で何か分からないけどニオイがする、ニオイのあるものを扱うことがある等の場合は、脱臭機能のあるエアコンを検討してみましょう。

対応メーカー

ダイキン、パナソニック

除菌機能

新型コロナウイルスの影響もあって、除菌に気を使う人も以前に比べると増えています。
感染症等が恐いなら導入を考えてもいいでしょう。

対応メーカー

ダイキン、日立、三菱電機

加湿機能

加湿器がかなり普及しているので不要かもしれませんが、加湿器をまだ所有していなくて必要性を感じるなら加湿機能のあるエアコンを検討してもいいかもしれません。

対応メーカー

ダイキン

人感センサー

家庭用エアコンではお馴染みの機能ですが、業務用エアコンにも人感センサー機能の付いたエアコンはあります。エアコン側で人がいるかいないかを判断して無駄なエネルギーを使わずにエアコンを利用したいという場合は人感センサーは役に立ってくれるでしょう。

対応メーカー

ダイキン、日立、パナソニック、三菱電機、三菱重工

寒冷地仕様

寒冷地(主に北海道、東北地方、信越地方。北陸地方、飛騨地方、近畿地方や中国地方の日本海側を含める場合もあり)では従来のエアコンでは性能を十分に発揮できないので、各メーカーが寒冷地でも十分な性能を発揮できる寒冷地仕様のエアコンを販売しています。

対応メーカー

ダイキン、東芝、日立、パナソニック、三菱電機、三菱重工

冷房専用

暖房を使わないなら価格も低めに設定されているので選択肢としてアリでしょう。

対応メーカー

ダイキン、東芝、日立、パナソニック、三菱電機、三菱重工

自動お掃除機能

ホコリ等がフィルターに付いてエアコンの性能が十分に発揮できなくなったりするのを防ぐ手段として、フィルターを自動で掃除してキレイにしてくれる機能です。
ただ、自動お掃除機能だけではフィルターはキレイにならないという意見もありますので、この機能があっても定期的に手動の掃除は必要でしょう。

対応メーカー

ダイキン、東芝、日立、三菱電機、三菱重工

花粉除去機能

花粉症に悩んでいる人は大勢います。店舗に設置するなら花粉除去機能があるとお客さんから喜ばれるかもしれません。

対応メーカー

ダイキン、パナソニック、三菱電機

クラウドサービス

空調機の状態の監視や、遠隔で管理やコントロールをしたいと考えているなら導入を考えてみましょう。

対応メーカー

ダイキン、パナソニック

エアコンの耐久性

業務用エアコンはコンビニエンスストアのような24時間年中無休で営業しているような所で常用しても耐えられる造りでなければなりません。
24時間年中無休でエアコンを稼働させて、しょっちゅう故障を起こすようでは、お店側も困ってしまいますから。
さらに厨房のような、小麦粉などの粉ものを扱ったり油煙で汚れやすく故障のリスクが高いような過酷な環境での使用になる場合には、業務用エアコン(厨房用エアコン)一択になってきます。

エアコンの形状(タイプ)

家庭用エアコンはほとんどが壁掛けタイプになりますが、業務用エアコンは天井埋め込み形、天井吊り形、床置き形など色々なタイプから選択することが出来ます。
風の吹き出し口も、4つだったり、2つだったり、色も選べる場合があったりとバリエーションのある機種もラインナップされています。

分からない場合はプロに相談

いくつかポイントを見てきましたが、「イマイチよく分からない」「自分だけでは正しい判断をする自信がない」「プロの意見も聞いてみたい」、というような場合は遠慮なく専門業者に相談してみましょう。
まともな業者であれば、相談だけなら無料で対応してくれるはずです。
もちろん、nexottも無料で相談をお受けしています。