花粉のシーズンオフなのに花粉症の症状が出るのはナゼ?
エアコンを使用すると花粉は屋内に入ってくる?
エアコンを使用すると花粉は屋内に入ってくるのでしょうか?
結論からいうと、エアコンを通して花粉が屋内に入ってくるということはありません。(換気機能の付いている一部のエアコンは除く)
エアコンの室外機の前に立ってみると分かりますが、室外機からは風が出ています。
つまり、エアコンの室外機は外の空気を吸い込んで取り入れるということはしていないのです。
エアコンの仕組み(構造)
エアコンというのは、室内機と室外機がセットになっています。
エアコンを作動させると、この室内機と室外機の間で空気(正確には冷媒)が循環するようになり、その過程で、例えば冷房の時は取り込んだ空気の中から熱だけを取り除いて、熱くなくなった空気だけを屋内に戻し、室外機からは取り除いた熱だけを外に放出して、それを繰り返すことによって屋内の気温を下げていきます。
このように外から空気を取り込んでいないのですから、エアコンを使用することによって花粉が屋内に入ることはありません。
エアコンを作動させた時のエアコンの仕組み(冷房の時)
- ①屋内の熱い空気を室内機へ取り込む
- ②室内機の中にある熱交換器が熱い空気から熱を取り出す
- ③熱を取り出された冷めた空気が室内機から部屋の外へ出る
- ④室内機と室外機の間を循環している冷媒が取り出された熱を室外機へ運ぶ
- ⑤室外機から熱が外へ出される
- ⑥熱を放出した冷媒が室内機へ戻る
- ①〜⑥を繰り返して屋内の熱を減らしていくことによって、屋内の気温が下がっていく
別の経路で侵入した花粉の行方
ただし、花粉は別の経路から屋内に入ってきて、エアコンの中に取り込まれてしまう可能性があります。
例えば、外出した時に自分が身に付けている服や帽子やカバンなどに付着して、そのまま屋内に入ってしまうと屋内に花粉も入ってきてしまい、部屋に溜まっていきます。
他にも、人が出入りする時に入ってしまったり、屋内の換気をする時に入ってしまうこともあるでしょう。
その状態でエアコンを作動させると、当然エアコンは花粉を吸い込みます。
吸い込んでもエアコンにはフィルターが付いていますので、通常はそこで花粉を回収することが出来ます。
自分で行うエアコンフィルターの花粉対策
ただ、フィルターを通過してしまう花粉も存在しますので、その花粉の一部がエアコンの内部に溜まってしまうという可能性が出てきてしまいます。
そうすると、エアコンを作動させた時に花粉がエアコンから排出されてしまい、花粉のシーズンではないのに花粉症の症状が出てしまう人も現れてしまいます。
ですので、まずは花粉がなるべく屋内に入らないように、入室の前に服などに付着している花粉を落とすなどの対策をして、フィルターには市販の花粉対策フィルターなどを貼るといった対策をとると、花粉がエアコン内部に溜まることを防ぎ、花粉のオフシーズンに花粉症の症状が出てしまうといった可能性を少なくすることが出来ると思います。
まとめ
エアコンは構造的に(換気機能のある一部のエアコンを除いて)外の空気を取り入れるということが無いので、エアコンを作動させることで花粉が屋内に入ってくることはありません。
ただ、外出時に服に付着するなどして、屋内に入ってくることがあるので、花粉が屋内に侵入しないような対策を取らないと、侵入した花粉がエアコン内部に溜まって、オフシーズンにエアコンから花粉が吹き出して花粉症の症状が出てしまう人も現れるので注意が必要です。
エアコン内部に溜まった花粉は自分で排除することが出来ませんので、その場合はエアコンの掃除を業者に依頼しましょう。